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寒い家は身体によくない?寒い家による健康被害

こんにちは!

寒さが厳しい日が続きますね。

外の気温が下がると室内の温度も下がりますが、断熱性の低い家は外と同じくらい家の中が寒いなんてことも。

WHO(世界保健機関)は、冬の室温が18度以上になることを推奨しており、これを下回ると
健康被害のリスクを増大させるとしています。

そこで今回は、「寒い家による健康被害」についてご紹介します💁‍♀️

寒い家で過ごすと起こる体の不調

低体温症のリスク

低体温症は屋外にいる時に起こるものだと思われがちですが、室温が低い場合でも低体温症を発症する可能性があります。

特に、高齢者や小さな子どもは体温調整が難しいため低体温症になるリスクが高まります。

また、体の深部の体温が低下すると内臓機能が低下してしまい、本人が気づかないうちに体の中のバランスが崩れ体調不良になってしまうこともあります。

免疫力の低下

持続的な寒さによって体温が下がることで、免疫細胞の働きが鈍くなったり鼻やのどの抹消部分の血流が悪くなるため免疫力が低下してしまいます。

また、寒さで疲労が溜まることで免疫力が弱ってしまうことも。

これによって、インフルエンザなどの感染症や慢性的な病気にかかりやすくなってしまいます。

睡眠の質が低下

部屋が寒いと体や手足の冷えが気になって眠れないなんてことありますよね。

せっかく眠りについても寒さで何度も目が覚めてしまうと睡眠の質の低下に繋がってしまいます。

心血管系への影響

気温が低いと温かさを保とうとして血管が収縮するため、血圧が上がりやすくなります。

血圧が上がると心臓に負担がかかりやすくなります。

この状態が続くと、高血圧や動脈硬化のリスクが高まり、心臓疾患を引き起こす原因にもなります。

肩こりや腰痛などの慢性的な痛み

気温が低いと血流が悪くなり筋肉が収縮するため、肩こりや腰痛など慢性的な痛みの原因になってしまいます。

ヒートショックのリスク

寒い家はヒートショックのリスクを高めます。

ヒートショックは急激な温度変化によって引き起こされるため、浴室や脱衣所などで発生しやすいです。

冷えた脱衣所から温かい湯船に浸かると、その急激な温度変化によって血圧が乱高下し、心臓や血管の疾患が起こります。

メンタル面への影響

寒さがメンタル面の不調に繋がってしまうこともあります。
「冬季うつ」という病気があるように、冬場は気分が沈みがちです。

寒い家での生活は精神的な不安やストレスを引き起こしてしまうこともあるため、家の中を暖かい状態に保つことが大切です。

室温は18度以上に!

室温が18℃以上あれば、呼吸器系疾患や心血管疾患のリスクを低減できるとされています。

そのため、WHO(世界保健機関)は、健康への悪影響から居住者を保護するために、冬季の室温を18℃以上に保つべきだと強く勧告しています。

日本の家が寒い原因

日本の家が寒い原因の1つに「断熱・気密性能の低さ」があります。
1980年以前は無断熱の住宅もあったほどで、無断熱の家は外の気温とほぼ同じ気温です。

  • 断熱性
    断熱性を高めることで、保温効果が高まり壁や床・天井などから室内の熱が逃げるのを防ぐことができます。
  • 気密性
    気密性を高めることで、外気の侵入や室内の快適な温度の空気が外に漏れるのを防ぐことができます。

断熱性・気密性が低いと外気温の影響を受けやすくなり、暖房器具を使って室内を快適にしようとしても寒い家になってしまうのです。

また、以下のような家のつくりが寒さの原因になってしまうこともあります。

  • 天井が高い、吹き抜けがある
  • スケルトン階段
  • 日当りが悪い
  • 24時間換気の排気口の位置
  • 窓の位置・大きさ

個人でできる寒さ対策

  • 窓に断熱シートやフィルムを貼る
  • すき間テープを貼って冷気の侵入を防ぐ
  • 厚手のカーテンに変える
  • ルームシューズやスリッパを履く
  • 厚手のカーペットやラグを敷く
  • サーキュレーターで暖かい空気を循環させる
  • 暖房器具を使って部屋を暖める

リフォームでできる寒さ対策

  • 窓にシャッターをつけて窓ガラスが冷えるのを防ぐ
  • 内窓を設置して窓を二重にし断熱効果を高める
  • 床暖房を導入して足元から部屋全体を暖める

今回は、「寒い家による健康被害」についてご紹介しました。

寒い家で過ごすと体の不調に繋がることも。
家族みんなの健康を守るためにも、ぜひ家の寒さ対策を行ってみてくださいね!

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