こんにちは!
2025年4月からすべての新築住宅・非住宅に「省エネ基準適合」が義務付けられるのをご存知ですか?
そこで今回は、「省エネ基準適合義務化」についてご紹介します💁♀️
省エネ基準とは
省エネ基準とは、建築物が備えるべき省エネ性能の確保のために必要な建築物の構造及び設備に関する基準です。
住宅の場合は、一次エネルギー消費量基準と外皮基準に適合する必要があります。
一次エネルギー消費量基準
冷暖房、換気、給湯、省エネなど住宅で使うエネルギー消費量に関する基準があります。
高効率のエアコンや給湯器、LED照明などを採用することで、エネルギーを上手に賢く使えるようになります。

出典:国土交通省「001500252.pdf」
外皮基準
屋根・外壁・窓などの断熱の性能に関する基準があります。
屋根や壁を断熱材や高断熱窓でくるんで、魔法瓶のような構造にすることで、すまいの熱を快適にコントロールすることができます。

出典:国土交通省「001500252.pdf」
2050年カーボンニュートラル、2030年度温室効果ガス46%削減の実現に向け、建築物分野においても、省エネ対策の取組を一層進める必要があり、省エネ性能を確保することが求められる中で、法改正が実施されました。
そのため、令和4年の省エネ法改正に伴い、2025年4月以降に着手する原則すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けられます。
新築の場合
改正に伴い、省エネ基準への適合義務の対象が拡大されました。
拡大に伴い、原則として全ての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けられます。

増改築の場合
これまで増改築後の建築物全体が対象でしたが、改正後は、増改築を行う部分にのみ省エネ基準適合が求められます。

適用開始時期
省エネ基準適合義務化は、2025年4月以降に工事に着手するものから適用されます。
そのため、2025年4月以降に工事着手が見込まれる場合は、予め省エネ基準に適合した設計にしておく必要があります。

出典:国土交通省「001627103.pdf」
省エネ住宅について
省エネ住宅とは、高断熱・高気密に作られ、エネルギー消費量を抑える性能を備えた住宅のことです。
2025年4月に省エネ基準適合が義務化され、2030年までにZEH水準の基準に引き上げられるなど、省エネ住宅の基準は段階的に変わる予定です。
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環境&家計に優しい
省エネ性能の高い家電や照明、効率の良い給湯器など、最新の機器・設備を導入することでエネルギーの使用を削減できるため、環境も家計もプラスになります。
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1年中快適な空間
断熱性能が高いと部屋の中が均一に同じ温度に保たれ、1年中快適に過ごすことができます。
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健康に繋がる
断熱性能が高く暖かい住宅は、ヒートショックの防止、高血圧症の予防など、住む人の健康づくりに繋がります。
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災害時も頼りに
太陽光発電システムや家庭用蓄電池などを備えておけば、停電時や災害時など、もしもの時に頼りになります。
今回は、「省エネ基準適合義務化」についてご紹介しました。
2025年4月以降に着工する場合、国が定めている最低限の省エネ基準を満たす必要があり、将来的な省エネ基準の引き上げも予定されています。
これから家づくりを考えている方は、外観や間取りだけでなく、省エネ性能についてもしっかりと考えてみてくださいね!
国土交通省参考:「001500167.pdf」「001627103.pdf」「001500252.pdf」「住宅:【建築物省エネ法第10条】省エネ基準適合義務の対象拡大について – 国土交通省]」「家選びの基準変わります – 国土交通省」「
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