こんにちは!
省エネで快適なお家を建てるひとつにパッシブデザインを取り入れるという方法があります。
そこで今回は、「パッシブデザイン」についてご紹介します💁♀️
パッシブデザインとは
パッシブデザインとは、機械に頼らず太陽の光や風などの自然の力を活用して、省エネルギーな生活を実現させる設計技術のことです。
照明や冷暖房などのランニングコストを抑えたい方や地球に優しい家づくりをしたい方にオススメです。
パッシブデザインの要素
- 断熱性能
- 日射遮蔽
- 自然風の利用
- 昼光利用
- 日射熱利用暖房
パッシブデザインの住宅は、これらの光、風、熱といった自然エネルギーの要素が重要です。
要素その1
断熱性能
建物の断熱性能を高めることは、パッシブデザインの中でも重要なポイントです。
断熱性能を高め保温性能を向上させることで、室温を一定に保ちやすくなり少ないエネルギーで冷暖房を効かせることに繋がります。
自然エネルギーを最大限いかし快適な住空間を実現させるためにも、断熱性能を高める必要があります。
要素その2
日射遮蔽
夏場、日差しが室内にはいってくると室温が上がってしまいます。
そのため、日差しを室内に入れないために日射遮蔽を設計に取り入れることで涼しい室内を実現できます。
屋根や庇、庭木といったもので夏のギラギラとした日差しを遮り、室温の上昇を防ぎます。
要素その3
自然風の利用
室内の通風は、住環境を快適にする要素の1つです。
風の通り道を考えることで、建物内に溜まった熱をスムーズに外に出すことができたり、低温の風で涼むことができます。
建物内の風の流れを予測し、窓の大きさや配置を決めることが重要なポイントです。
窓を開けて涼む場合には、外気温が低いときに行わないと効果が得られないため、夏の日中に風を通すのではなく、太陽が沈んだ後の外気温が下がる時間に風を通すことがオススメです。
要素その4
昼光利用
昼間、自然光を取り入れることで照明を付けなくても室内を明るく保つことができます。
日中、長く過ごす部屋には2面以上窓を設けるのがポイントです。
半透明や透明の室内ドアを採用すると、廊下などにもより光が届きやすくなりますよ!
要素その4
日射熱利用暖房
日射熱利用暖房とは、日射熱を室内に取り入れて暖房として利用する設計技術のことをいいます。
熱を取り入れる「集熱」、熱を逃がさない「断熱」、熱を蓄える「蓄熱」の3つによって、室温を一定に保つことができるため、暖房費削減にも繋がります。
パッシブデザインのメリット
Merit
光熱費を削減できる
パッシブデザインの住宅は、高気密・高断熱設計であるため冷暖房効率を高めることができ、少ないエネルギーで一定の室温を保つことができます。
また、自然の力を利用し、照明や冷暖房の稼働を抑えることで光熱費の削減に繋がります。
Merit
快適に過ごせる
高気密・高断熱に加えて、夏は庇や軒、シェードを取り入れて夏の強い日差しを遮り、冬は太陽の位置が低くなることを考慮して窓を取り付け、日射取得と遮蔽を行います。
また、夏場は風が良く通る場所に窓を付けてよく風を通すことで室内を涼しくします。
こうすることで、「夏は涼しく冬は暖かい」という住空間を実現することができるため、年間を通して快適に過ごすことができます。
Merit
地球環境に優しい
平均気温の上昇や海氷の減少など、地球温暖化の問題は深刻化しています。
パッシブデザインにより冷暖房効率を高めたり採光によって電気の使用を減らすなど、消費エネルギーを抑えることで地球温暖化の原因であるCO2を削減することに繋がります。
地球環境に優しいパッシブデザインの住宅は、地球全体の問題に対しても大きなメリットに繋がること間違いなしです。
Merit
自然を感じることができる
自然の力を効率良く取り入れる工夫がされているパッシブデザインの住宅は、家の中で自然を感じることができます。
自然を感じることでリラックス効果を得ることができるため、体調が整ったりライフサイクルを安定させる効果も期待できます。
パッシブデザインのデメリット
Demerit
建築コストが高くなる
高性能の断熱材や断熱材の厚みを増したりするなどして高断熱・高気密にしなければいけないため、コストが高くなりやすい傾向にあります。
また、自然の力を最大限に活かした設計で建てるためにも、高性能窓や庇の構造に費用がかかります。
建築コストは高いですが、光熱費などのランニングコストを抑えることができるため、トータルで考えると安くなる傾向にあります。
Demerit
周辺環境に左右される
太陽の光や熱、風の向きなど自然の力を活用して快適に過ごせる住宅を実現させるため、周辺環境がとても大切です。
例えば、隣の建物や近くに高い建物が建っていると、採光を得られなかったり思うように風が入ってこないなど、自然の力をうまく取り入れることができません。
パッシブデザインの住宅を建てる場合は、土地探しも重要です。
今回は、「パッシブデザイン」についてご紹介しました。
パッシブデザインが気になった方は、ぜひ《そよ風》工法についてもチェックしてみてくださいね!