loader image

垂れ壁のメリット・デメリット

こんにちは!

古くから日本家屋で用いれられている「垂れ壁」。
家の中を見渡してみると、天井から下に突き出している壁がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、「垂れ壁のメリット・デメリット」についてご紹介します💁‍♀️

垂れ壁とは

垂れ壁とは、天井から下に垂れ下がっている壁のことで「下がり壁」とも呼ばれます。天井から40~50cmほどほど下がっているのが一般的です。

垂れ壁の種類

  • 天井や床と平行に垂れ下がる「垂れ壁」
  • 三角形の形をした「三角垂れ壁」
  • 曲線の「アーチ(R垂れ壁)」

垂れ壁のメリット

Merit

壁を使わなくても空間を区切れる

空間を区切る場合、壁や仕切りを使うのが一般的ですが、垂れ壁を設置するだけでも独立した空間をつくることができます。

壁や仕切りを使うと窮屈な印象になりがちですが、垂れ壁であればゆるやかに空間を区切りつつも開放感のある空間に仕上がります。

空間を分けたいけど扉を付けるほどでもない場合にオススメです。(クローゼットやパントリー・シューズクロークなど!)

Merit

防煙効果

火災時の生存率を上げるためには、一酸化炭素などを含む高温の煙を吸い込まないように避難することが非常に大切です。

垂れ壁は、万が一火災が発生した場合に防煙効果を発揮します。

煙は上方向に溜まった後、急速に部屋全体に広がる性質がありますが、垂れ壁があることで煙が部屋全体に充満するスピードを抑えることができます。

天井から50cm以上下がっており、不燃材料を使用した垂れ壁は「防煙垂れ壁」とも言われています。

Merit

デザイン性

垂れ壁は一般的な角張った形のものだけでなく、三角形やアーチ型などデザイン性の高さに優れています。空間のアクセントになること間違いなしです。

  • アーチ型
    アーチ型は曲線であるため、空間の中に柔らかさを感じることができます。
    壁や天井、窓など直線が多用される中、アーチ型の垂れ壁はアクセントになります。
    かわいらしい印象にしたい方にオススメです。
  • 三角形
    三角形はナチュラルテイストやモダンテイストにもよく合います。
    三角の角度を変えると雰囲気も変えることができるため、お好みの角度を見つけてみてください。

垂れ壁のデメリット

Demerit

圧迫感を感じることがある

垂れ壁は背の高い人にとって圧迫感を感じる原因になってしまうことも。
垂れ壁が低すぎると邪魔だと感じる原因にもなるため、身長の高さと垂れ壁の長さには注意が必要です。

角張った形よりも、三角形やアーチ型の方が圧迫感を感じにくいです。

Demerit

費用がかかる

三角形やアーチ型は通常より手間がかかるため費用がかかります

特に、アーチ型は高い施工技術が必要であるため、どのくらいの費用がかかるのか事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

Demerit

薄暗くなる

天井部分に壁が増えるため、通常の間取りよりも照明や自然光などの光が届きにくく薄暗くなってしまうことがあります。
事前に窓の配置や照明計画をしっかりと行うことが大切です。

今回は、「垂れ壁のメリット・デメリット」についてご紹介しました。

日本で古くから利用されてきた垂れ壁は、現在の家づくりでも様々な部分で取り入れられています。形や素材を変えるだけでも空間のアクセントになるため、1ヶ所でも取り入れてみてはいかがでしょうか。