こんにちは!
日本は地震大国であり、いつ大きな地震が起きてもおかしくないと言われています。もし、室内にいる時に地震が発生した場合、家などの建物は地震から命を守るカギとなります。
そのため、住宅の面でも地震に対する備えをしておきたいですよね。地震対策といっても様々な方法があります。そこで今回は、「耐震・制震・免震の違い」についてご紹介します💁♀️
耐震とは
耐震とは、「揺れに耐える」構造です。
地震の揺れに耐えられるように建物自体を強くします。壁に筋交いを入れたり接合部を補強するなどして、揺れによる破壊や損傷を防ぎます。
もっとも一般的な構造であり、日本の多くの住宅や建物で採用されています。
ただし、建物自体を固めるため、地震の揺れが直接伝わりやすくなります。そのため、家具の転倒や物の落下などが起こりやすくなったり、繰り返しの揺れに弱く地震が起きるたびにダメージを受けるので倒壊のおそれも。揺れが頻発した時は、適切な点検とメンテナンスが大切です。
制震とは
制震とは、「揺れを抑える」構造です。
制震装置を設けることでエネルギーを吸収し、建物の倒壊を防ぎます。
建物と地盤が切り離されているわけではないため、揺れは伝わるものの制震装置によって揺れを緩和することできます。特に、揺れが大きくなる傾向のある高い建物の上階ほど効果を発揮します。
台風や強風による揺れにや繰り返しの揺れにも強く、余震による被害も受けにくくなると言われています。また、制震は何十回もの大地震を受け入れられるだけの耐久性を有しているので、制振装置の種類によって変わりますが基本的にメンテンナンスが不要です。
ただし、地盤の影響を受けやすく地盤が弱いと十分な効果が得られない可能性があります。高層階ほど効果を発揮しますが、地表面に近い1階部分は揺れが伝わってきます。
免震とは
免震とは、「揺れを免れる」構造です。
建物の土台と地盤の間に免震装置を設置することで、地震の揺れが直接建物に伝わらないようにします。建物と地盤を切り離し揺れを吸収してくれるので、家具が倒れるなどの建物内部で起こるダメージを防ぐこともできます。免震は、地震対策においては最も効果的な構造です。
ただし、耐震や制震に比べコストやメンテナンス費用が高く、施工業者も限られています。また、地震の横揺れには大きな効果を発揮しますが、台風などの強風や直下型地震などの縦揺れには効果を発揮しないといった特徴があります。
「耐震・制震・免震」それぞれに特徴があるため、メリット・デメリットを理解しておくことが重要です。
また、住宅の地震対策を行っていても地震による被害を100%なくせるわけではないので、家具を固定するなどの対策を行うことも大切です。