こんにちは!
家づくりを進めるにあたって、自然素材という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「自然素材の家」についてご紹介します💁♀️
自然素材の家とは
自然素材の家とは、一般的に人工的に合成した化学物質を使わず、自然界にある素材で作られた住宅のことです。
自然素材には、漆喰、無垢材、珪藻土、セルロースファイバーなど、様々な種類があります。
- 漆喰
漆喰は、石灰石が主原料の素材で塗り壁材として使用されることが多いです。日本では縄文時代から使用されている歴史ある素材で、高い吸湿効果と防火性を備えています。耐久性も高く、汚れにくいため人気があります。
- 無垢材
無垢材は、天然の木を切り出し1枚の板に加工した木材のことで、床(フローリング)や壁、柱などに使用されることが多いです。1枚ごとに色や模様が違い、年数とともに色が変化するため、目で楽しむことができます。
- 珪藻土
珪藻土は、植物性プランクトンが化石化したもので、内装の仕上げ材としてキッチンや玄関に使用されることが多いです。2000年前のギリシャで家づくりに用いられてきた伝統的な素材で、高い吸湿性と消臭性を備えています。
- セルロースファイバー
セルロースファイバーは、天然繊維(パルプ)でできた断熱材です。新聞紙をリサイクルして作られているため環境に優しく、室内の保温・遮熱の効果が期待できます。
自然素材の効果
自然素材の家は自然界にある素材で作られているため、シックハウス症候群やアレルギー症状を引き起こす化学物質がほとんど含まれていません。
また、自然素材ならではのぬくもりを味わうことができ、リラックス効果が期待できます。
調湿効果があるものや消臭・耐火性にも優れているものもあるため、健康で快適な住まいを実現することに繋がります。
ペットや小さいお子さんがいるご家庭でも安心です。
自然素材の注意点
自然素材は流通量が少なく、効率よく生産できないことから材料費が割高になりやすい傾向があります。
また、表面の耐久性が高くないためキズや汚れが付きやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
ひび割れや反りなどが発生しやすいことをあらかじめ把握しておくことが大切です。
自然素材をとりいれる際のポイント
POINT!
適した素材を選ぶ
素材1つで住み心地やお部屋の雰囲気は大きく異なります。
自然素材を使う場合はそれぞれの特徴を理解し、適材適所で利用することがポイントです。
何に対してアレルギー症状が起こるかは住んでみなければわからないため、自然素材を使ったからといってアレルギーやシックハウス症候群を完全に抑えられるわけではありません。
中には、自然素材に対するアレルギーを持っている人もいるため家族のアレルギーを把握し、慎重に素材選びを進める必要があります。
POINT!
経年劣化を楽しむ
自然素材は気候や環境の変化に敏感なため、経年劣化や見た目が変化するスピードが通常の住宅よりも早くなります。そのため、経年劣化や変化をあえて楽しむ姿勢が大切です。
家族の成長とともに家も変わっていくと考えることで、経年劣化による見た目の変化にも愛着がわいてくるはずです。
POINT!
正しいメンテナンスをする
自然素材にはそれぞれに適切なメンテナンス方法があります。
メンテナンスを怠れば調湿機能や消臭機能などの性能が落ち、住宅の寿命が短くなってしまうことも。
数カ月単位の水拭きや、1年ごとのワックスがけが必要な場合もあるため、メンテナンス方法を事前に把握しておき、負担にならないか考えておくことが大切です。
今回は、「自然素材の家」についてご紹介しました。
自然素材は生活の中に癒しを与え、家族の健康を守ることにも繋がります。
定期的なメンテナンスを行い、家族の成長と共に経年劣化を楽しんでみてはいかがでしょうか。