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家づくりで使われる木材について

こんにちは!
今日、2月7日は「国産ブナ材の日」なんだそうですよ!中田工芸㈱さんが申請して制定した記念日だそうです。
ブナの木(ビーチ材)は、建築材や家具材、工芸品など私たちの身の回りの多くで使われています。

今回は「国産ブナ材の日」にちなんで「家づくりで使われる木材についてご紹介します💁‍♀️

木材にはどんな特徴がある?

木材は、家づくりの中でかかせない材料の1つです。柱や梁、巾木やフローリングなど周りを見渡してみるとたくさんの箇所に木材が使用されているのが分かります。

  • 軽くて丈夫
  • 香りにリラックス効果がある 
  • 調湿効果がある
  • 断熱性が高い
  • 暖かみがある
  • 衝撃を吸収
  • ストレスを和らげる効果がある
  • 音を吸収する

木材には上記のような特徴があり、快適な家をつくるのに適している素材といえます。

針葉樹と広葉樹それぞれの特徴

木には大きく分けて「針葉樹」と「広葉樹」の2種類があります。
針葉樹と広葉樹は、重さや加工のしやすさなどに違いがあります。それぞれが持つ特徴を活かし、住宅各所の適した場所に活用されています。

針葉樹

  • ヒノキ
  • ヒバ
  • スギ
  • パイン(マツ)
  • カラマツ

針葉樹は葉っぱが針状に尖っており、まっすぐに育つ特徴があります。長い寸法が必要な家づくりの材料にピッタリです。
木目がハッキリしており、柔らかく加工がしやすいため、構造材や建材などで幅広く使われています。

広葉樹

  • ナラ
  • ケヤキ
  • サクラ
  • ブナ(ビーチ)
  • クルミ(ウォールナット)

広葉樹は葉っぱが平たく丸みを帯びており、横に広がりながら育つ特徴があります。
木目がやわらかで、硬くて重みがあるため、主にフローリングや家具など内装材に使われています。

無垢材と集成材

木材には大きく分けて「無垢材」と「集成材」の2種類があります。

無垢材とは

無垢材は、山や森で育った天然の木そのものを切り出した木材のことです。木をそのまま切り出しているため、割れやヒビが入りやすいですが、木本来の温もりや優しさを感じることができます。

日本の建築文化に深く根付いており、日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」も無垢材によって建てられています。

耐久性があるため、長く住み続ける家にするためにはピッタリですが、価格は高い傾向にあります。

集成材とは

集成材は、一定の大きさに切断した板を乾燥後させ、天然木から節や割れなどの欠点となる部分を取り除き、繊維方向を揃えて接着剤で貼り合わせた木材です。

木材の良い部分を貼り合わせ人工的に作られたものなので、反りや割れが少ないのが特徴的です。

また、集成材の強度はJAS(日本農林規格)で定められており、品質の安定性が確保できるメリットもあります。無垢材に比べ価格が安く住宅の多くで使われています。

木材を選ぶポイント

木材は、種類や産地によって木目や色の具合、節の有無が異なります。床材や壁などの目に見える場所に使う場合は、サンプルを取り寄せて自分の目で確認してみることがオススメです。

小さいお子さんやお年寄りがいるご家庭の場合は、足腰が弱いため安全を第一に選ぶことが大切です。フローリングに使う木材が硬いと歩いたときの衝撃が足腰に伝わりやすくなります。柔らかい材質を選んでみるなど工夫することで、みんなが過ごしやすい家に近づきます。

「どこに、どの用途で、どの木を使うか」を考えることが大切です。

2021年にはウッドショックも

2021年には、新型コロナウイルスやロシアの経済制裁の影響、アメリカの超金利政策と住宅ブームなど様々な要因により、世界レベルで需要と供給のバランスが崩れ、木材価格が高騰しました。

実は過去にも1990年代初頭と2006年にウッドショックが起こっています。

現在では、2021年10月をピークに年々落ち着いていますが、今後の見通しは立っていない模様です。

出典:林野庁「木材需要・利用と材木産業(P.121)」zenbun-26.pdf (maff.go.jp)

今回は「国産ブナ材の日」にちなんで「家づくりで使われる木材」についてご紹介しました。
木材にもたくさんの種類があります。
用途、予算、見た目や機能性など、自分好みの木材をぜひ見つけてみてください。