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健康と住宅

こんにちは!
日本の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳と言われ、健康寿命は男性が72歳、女性が75歳と言われています。
平均寿命と健康寿命の差が生まれると、入院や介護が必要となる時間が長くなり、医療費・介護費の負担が増えると言われています。

せっかく長生きするなら健康で元気なまま長生きしたいですよね!健康寿命を延ばすために家づくりでできることはなにかあるのでしょうか?
今回は、「健康と住宅」についてご紹介します💁‍♀️

健康と住宅の関係

健康意識が高く、日ごろから健康に気を遣っているのになかなか改善されない場合は、住宅環境が原因になっていることも。
家は多くの時間を過ごす場所でもあるため、住宅環境が悪ければ居住者の健康に影響を与えます。

健康被害を受けやすい家とは

病気になりやすい住宅環境は以下のようなものがあります。

  • カビが生えている
  • ホコリが溜まっている
  • 空気が淀んでいる
  • 湿度が高すぎるまたは低すぎる
  • 部屋ごとの温度差が大きい
  • 近くに工場や交通量の多い道路がある

カビが生えていたりホコリが溜まっていると、室内の空気が汚染されてしまいます。感染症やカビによる肺炎、アレルギーなどの健康被害に繋がる恐れがあります。

湿度が高すぎるとカビやダニが発生しやすくなり、低すぎると喉や肌が乾燥しやすく細菌やインフルエンザに感染しやすくなります。

部屋ごとの温度差が大きいと、血圧が乱高低し血管や心臓に大きな負担がかかります。
ヒートショックのリスクも高まるため注意が必要です。

健康に過ごせる住まいにするには

断熱性を高める

断熱性を高めることで、室内の温度差を抑えることができるうえに年間を通して快適な室内温度を保つことができます。
「夏は涼しく冬は暖かい」を実現することができるため、ヒートショック※や室内での熱中症のリスクを減らすこともできます。

昔から「冷えは万病の元」と言われるように、身体が冷えると様々な病気を引き起こす原因にも。寒い家は、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなって疲れが蓄積してしまう他にも、暖房器具の近くで動かないため運動不足に繋がってしまいます。

また、WHOは冬季の室温が18℃未満だと呼吸器系・心血管疾患の羅患・死亡リスクが高まるとして、冬季の室温を18℃以上にするよう強く勧告しています。

日当たり

健康的な生活に日光は必要不可欠です。

日光を十分に浴びることができないと、「セロトニン」という精神を安定させるホルモンの生成量が少なくなってしまい、気分が落ち込みやすくなったり疲れやすいといった症状が現れます。

他にも、「骨粗しょう症」になるリスクが高くなることも。
カルシウムの吸収を助ける働きをするビタミンDは、日光に含まれる紫外線を浴びることで生成されます。
日光を浴びづらい環境では、ビタミンDの生成量が少なくなってしまい「骨粗しょう症」のリスクが高くなってしまうのです。

日中過ごす部屋には南向きの窓を設けたり、起きてすぐに朝日を浴びたい場合は東向きの窓を設けるなど工夫してみることがオススメです。

通気性が良い

通気性が悪いと湿気が溜まり、結露やダニ・カビの発生の原因になるだけでなく、室内の空気の循環が悪くなるため、ウイルスやタバコの煙、殺虫剤などの有害物質で汚れた空気が留まり続けてしまいます。

感染症やアレルギー、シックハウス症候群※のリスクを下げるためにも、部屋に2つの窓を設置したり、風向きを考えて窓を設置するなど通気性を良くすることがオススメです。

また、24時間換気を止めないことが大切です。

今回は、「健康と住宅」についてご紹介しました。
住環境が健康に与える影響は大きいため、健康で快適に過ごすことができる空間になるよう工夫することが大切です。
家族の健康を守るためにも、家づくりの際に「健康に暮らせる家かどうか」意識してみてはいかがでしょうか。